《 小泉重田小児科 》
予防接種
不活化ポリオワクチンQ&A
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ポリオとはどんな病気ですか?
ポリオの予防方法は?
なぜ不活化に替わるのですか?
接種の方法は?
生ポリオを内服した方はどうすれば?
既に自費で接種した方は?
不活化ポリオワクチンの副作用は?
いつから接種できますか?
予診票はどこにありますか?
10予約はいつから?
11オムツ替え等の注意は必要ですか?
12兄弟は同時に接種するのです?
予防接種トピックス


(1)ポリオとはどんな病気ですか?
 ポリオとは以前は脊髄性小児麻痺とか、急性灰白髄炎と呼ばれた、大人よりも乳幼児が罹りやすい病気です。ポリオウイルスはまず口から体内に感染し、腸の中でウイルスが増えます。ただ、ポリオウイルスに感染しても殆どの方は病気の症状が現れずに、知らない間に免疫を獲得します。ところが、一部の方は腸のウイルスが脊髄に入いってしまい手や足の麻痺が現れます。これは麻痺性ポリオと呼ばれ手足の麻痺が生涯にわたって続くという大変な病気です。ページ先頭に戻る

(2)ポリオの予防方法は?
 ポリオの予防は、全ての方がポリウイルスに対する免疫を、ワクチンで獲得することです。現在まで使用されていた経口生ポリオワクチンは、大変有益なワクチンです。昭和35年頃、日本では1年間に5,000人以上の患者さんが麻痺性ポリオに罹っていました。そこで、当時の厚生省の英断により、昭和36年から経口生ポリオワクチンを、生後3か月〜12歳までの全ての子どもたちに一斉に投与しました。結果は劇的な効果があり、ポリオの流行は収まりました。そして、昭和55年の一例を最後に、現在まで30年間、自然感染によるポリオは発生していません。ページ先頭に戻る

(3)なぜ不活化に替わるのですか?
 経口生ポリオワクチンは先程ご紹介したように、ポリオが流行している国では大変有効なワクチンです。しかし、経口生ポリオワクチンを内服すると、100万回の投与に対して1.5人のお子さんが運悪くポリオを発症し、手足などに麻痺が残るということが判ってきました。 現在の日本では自然にポリオに罹る人が30年間一人もいないのですから、わずかな確率であっても、ポリオになる可能性がある経口生ポリオワクチンは、日本の実情に合わなくなってきました。そこで、ワクチンを接種してもワクチンのためにポリオにかかることがない、新しいワクチンに切り替わることになりました。それが、不活化ポリオワクチンです。 ページ先頭に戻る

(4)接種の方法は?
 不活化ポリオワクチンは、3種混合ワクチンのように注射で投与します。そして、多くの市町村で一年中接種できるようになります。 注射の回数は合計4回で、標準的な接種スケジュールは、初回接種を3回行い、その1年後に追加接種を1回行います。スケジュールも3種混合ワクチンと同様です。 ページ先頭に戻る

(5)生ポリオを内服した方はどうすれば?
経口生ポリオワクチンを2回内服した方は、もう不活化ポリオワクチンを接種する必要はありません。
経口生ポリオワクチンを既に1回内服した方は、平成24年9月1日以降に不活化ポリオワクチンを3回接種します。
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(6)既に自費で接種した方は?
海外、あるいは個人輸入の不活化ポリオワクチンを自費で接種なさった方は、残りの回数を定期接種として公費で注射することができます。今まで接種した分を含め、合計で4回接種することになります。
4回目の追加接種は、平成24年9月の段階では定期接種の対象外でしたが、
平成24年10月23日から、4回目の追加接種も定期接種として受けられるようになりました。 ページ先頭に戻る

(7)不活化ポリオワクチンの副作用は?
 ほかの不活化ワクチンと同様、発熱と、接種部位の腫れ、しこりが見られます。 不活化ポリオワクチンは接種後に37.5度以上の発熱を認める方が15%程度、接種部位の腫れとしこりは40%程度に認められます。 皆さんがよくご存じの、ほかの不活化ワクチンと比べても大差はありません。 発熱も腫れやしこりも一時的な反応です。ご心配な場合は接種をうけた医師にご相談下さい。すでに接種が行われている海外では、上記の他に、当然、異常号泣、嘔吐、食欲不振、発疹、下痢、過敏症反応、じん麻疹〜ショック、アナフィラキシー様症状など、様々な事例が報告されています。これは、インフルエンザワクチンをはじめ、全ての予防接種につきものの一時的なリスク(副反応・有害事象)です。これらの一時的なリスクと、ワクチンのメリットを天秤にかけて、メリットがデメリットを上回っているために、世界各国で使用されています。
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(8)いつから接種できますか?
平成24年9月1日から接種できます。調子の良いときに接種しましょう。ページ先頭に戻る

(9)予診票はどこで入手できますか?
高崎市からは、平成24年5月以降に出生した赤ちゃんに、平成24年7月から郵送されることになりました。郵送されてこない年齢の方は、委託医療機関に準備してある予診票をご利用ください。ページ先頭に戻る

(10)予約はいつから?
 電話による不活化ポリオワクチンの予約は、平成24年7月26日から承ります。代表電話(027-362-5811)までご連絡ください。高崎市保健所は、不活化ポリオワクチンの予診票を、平成24年5月以降に生まれた赤ちゃんを対象に平成24年7月から発送するそうです。 そこで、小泉重田小児科では、高崎市の集団経口生ポリオワクチン接種の最終日が終了した翌日、平成24年7月26日から、不活化ポリオワクチンの予約を承ります。ページ先頭に戻る

(11)オムツ替えに注意は必要ですか?
 いいえ。不活化ポリオワクチンは、生きていウイルスを含んでいないので、特別な配慮は必要ありません。以前使用されていた経口生ポリオワクチンは生ウイルスワクチンですから、内服後に便中にウイルスが排出されました。それゆえ、内服後一ヶ月程は、オムツ替え時の手洗いが推奨されていました。ページ先頭に戻る

(12)兄弟は同時に接種するのですか?
 いいえ。いつでも、お1人づつ接種できます。以前使用されていた経口生ポリオワクチンは、生きたウイルスを使用しているため、希に家族内感染の可能性がありました。そのため、経口生ポリオワクチンは、兄弟は同時に接種(内服)することになっていました。しかし、不活化ポリオワクチンは、生きていウイルスを含んでいないので、お1人づつでも接種できますページ先頭に戻る
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