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小泉重田小児科トップ予防接種ワクチン一覧ロタウイルスワクチン

 
任意接種(自費)→令和2年10月〜定期接種(無料)・個別接種
ロタワクチンは令和2年(2020年)10月1日から定期接種に指定されました。
対象は令和2年8月1日生まれの赤ちゃんからです。

定期接種化でこう変わりました
  • 公費(無料化)
  • 初回接種の時期
    「推奨」→「標準的な接種期間」
    生後2ヶ月〜生後14週6日まで
  • 内服時に吐き出した場合、再投与は行わない
  • 接種間隔の縛りなし。翌日から他のワクチン接種可能
    (ロタ−ロタの間隔は免疫反応を考慮し4週間)
 乳幼児のロタウイルス感染による胃腸炎を予防するためのワクチンで、赤ちゃん専用の内服するワクチンです。

 ロタウイルスワクチンの
初回接種は生後14週6日までに行います。これは、最も注意すべき副反応である腸重積症の発症を最小限にするためです。

 一部公費助成について
 平成27年4月1日から、高崎市ではロタワクチンの一部公費助成が始まりました。

助成額は、上限12,000円です。
2回接種の「ロタリックス」は1回当たり6,000円×2回
3回接種の「ロタテック」は1回当たり4,000円×3回

定期接種化に伴い終了。

※令和2年8月1日生まれの赤ちゃんから定期接種(公費)に変わりました。
 
 生後14週6日までに接種を開始して下さい
 当院では、腸重積症という副反応の発生を最小限にするために、生後14週6日以降の赤ちゃんには初回のロタワクチンを接種しておりません。予めご了承下さい。
 
 接種時期・スケジュール
現在、日本では2種類のワクチンが発売されています。
ロタリックス(GSK社)
  • 2回接種(経口接種)、1回接種量1.5ml
  • 1回目接種は生後6週〜14週6日までに開始。
    (誕生日を生後0日と考えます)
  • 4週間以上の間隔をおいて、生後24週0日までに、2回目の接種を完了します。
  • ワクチンを吐き出した場合、再投与の必要がありません
  • 本来の量の約1/5量を投与した臨床試験でも予防効果が認められています。
  • ワクチンを1回に6倍量を服用しても、安全であることも確認されいます。
  • 小泉重田小児科では、生後2ヶ月(生後8週)に達したらすぐに接種するスケジュールをお勧めしています・・理由は?
    2ヶ月から始める赤ちゃんのワクチンスケジュール

ロタテック(MSD社)
  • 3回接種(経口接種)、1回接種量2.0ml
  • 1回目接種は生後6週〜14週6日までに開始。
    (誕生日を生後0日と考えます)
  • 4週間以上の間隔をおいて、32週0日までに、3回目の接種を完了します。
  • ワクチンを吐き出した場合、再投与の必要がありません
  • 本来の量の約1/3量を投与した臨床試験でも予防効果が認められています。
 ワクチンの説明
WHO(世界保健機構)は、発展途上国の乳幼児死亡を減らす目的でロタウイルスワクチンの接種を推奨しています。
一方、先進国においては、ロタウイルス胃腸炎の重症例を減らすことを目的に接種されています。

現在、日本では2種類のワクチンが発売されています。
1)
ロタリックス内用液:平成23年6月にグラクソ・スミスクライン株式会社が製造承認を取得し、平成23年11月21日に発売されました。
2)
ロタテック内服液:平成24年1月18日にMSD株式会社(旧万有製薬)が製造承認を取得し、平成24年7月20日に発売されました。
ロタリックス(GSK社) 2回接種
  • ヒト由来のG1P[8]型ロタウイルスを使用してワクチンを作っています
  • G1P[8]型の交叉耐性により5種類のロタウイルスに抵抗力が付きます。
  • 重症小児ロタウイルス胃腸炎の98%は、上記5種類のウイルスが原因で発症します。

ロタテック(MSD社) 3回接種
  • ウシ由来のG1,G2,G3,G4およびP1A[8]型の5つの血清型を含みます。
  • ウシ由来とは、牛が罹るロタウイルスを使い、ワクチンを作っているという意味です。もちろん、ヒトが罹るロタウイルスに対しても有効です。

 
 ワクチンが必要な理由
(1)ロタウイルスによる胃腸炎の予防。

 ロタウイルス胃腸炎は「白色便性下痢症」と呼ばれ、赤ちゃんの嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)の代表格でした。発症すると胃腸炎をおこし激しい嘔吐と下痢を繰り返します。ご家族にも感染することが多い病気です。
 ロタウイルスに感染すると、通常は下痢や嘔吐を認めます。重症化すると脱水症状などで入院治療が必要になることもあります。
 今までは有効な予防策はありませんでしたが、ロタウイルスワクチンの接種(内服)により、感染を予防、または、罹っても症状を軽症化できるようになりました。今のところ対症療法が唯一の治療法で抗ウイルス薬はありません。

(2)ロタウイルスによる神経系の合併症の予防。

 ロタウイルスは神経系の合併症である脳炎・脳症を引き起こすことがあります。胃腸炎に罹っても点滴や入院加療で多くは後遺症を残さずに治癒します。しかし、脳炎・脳症に罹患すると神経系の後遺症を残すことが稀にあります。もちろん、ロタウイルスワクチンの効能には神経系合併症の予防については記載されませんが、ロタウイルスに感染しなければ神経系合併症には至らないわけですから、是非、ロタウイルスワクチンを接種することをお勧めします。
 効果
ロタウイルスによる胃腸炎の予防

国立感染症研究所のデータから推測すると、相当有効な様子です。
下のグラフは、各都道府県の地方衛生研究所から届け出のあったロタウイルスの検出状況です(2014年5月26日現在)。
このデータは。ロタウイルス胃腸炎にかかったかたの人数を示したものではありません。

地方衛生研究所に検査を依頼する基準は特にありません。一般的には、ロタウイル胃腸炎の合併症(重度の脱水症やロタウイルス脳症など)が有る方などの、比較的重症化した患者さんの検体が検査されていると考えられます。

その上で、グラフのデータを考えてみると、ロタウイルスワクチンが日本で使用可能になった2011年(緑線)は1週当たりのロタウイルス検出数のピークが60件〜100件でした。ワクチン開始1年後(青線)は余り変化が見られないようです。ワクチン開始2年後(赤線)には検出数がかなり減り、ピーク時でも1週当たり20件に減っています。

このデータから推測できることは、地方衛生研究所に検査を依頼する程度の、ある程度病状の重い患者さんが明らかに減少していると云うことです。
ロタウイルスワクチンは、重症化を予防するワクチンであること、そして、現在はロタウイルスワクチンが任意予防接種であるために接種率が低いことを考え合わせると、十分な効果があると考えて良いと思われます。
今後は、早期に定期接種化されることが望まれます。
<令和2年1月13日追記>
厚生労働省は令和元年10月2日、ロタワクチの定期接種化を発表しました。日本に初めてロタワクチン(ロタリックス)が導入されてから8年11ヶ月後に定期接種に格上げされます。 今までは任意接種でしたが、令和2年10月からは無料の定期接種になることが決定しています(令和元年10月2日・厚生労働省)、ぜひ接種しましょう。

 副反応・副作用
最も注意すべき副反応は、腸重積症です。

どちらのワクチンでも服用後に腸重積症を発症しています。
内服後4週間、特に内服翌日から2週間は、腸重積症の初期症状に注意して下さい。

接種前に、腸重積症の説明と、初期症状、治療方法などを、パンフレットを用いてご説明いたします。

服用後に、不機嫌が続く・いつもより機嫌が悪く嘔吐するなどの初期症状の段階で、早めに医療機関を受診し、早期に診断と治療が行われるようにしましょう。

当院ではワクチン発売当初から、生後14週6日までの赤ちゃんを対象にワクチンのご説明を行っています。
 
 ロタウイルス・ワクチン内服後に認められた腸重積症の頻度


日本でのロタリックスの腸重積症発症率
2.7例/10万回(2022年3月) 0.003%の確率

日本でのロタテックの腸重積症発症率
3.2例/10万回(2019年9月)

参考:自然発症の腸重積症
およそ100〜500人/10万人、
あるいは、年間4000例程度です。

 
 接種不適当者
 どのワクチンにも「接種不適当者」という項目があります。例えば「接種当日に、熱があるお子さん」、「かぜや気管支炎などの病気にかかっている時期のお子さん」などです。
ロタウイルスワクチンには特有の「接種不適当者」が記載されています。

1)腸重積になった事がある赤ちゃん
2)腸重積の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管障害(メッケル憩室など)があると診断されている赤ちゃん

 
 予約
ロタリックスは平成23年11月21日に発売され、高崎市では平成23年12月1日から行政措置予防接種に指定されました。

ロタテックは平成24年7月20日に発売され、高崎市では平成24年8月1日から行政措置予防接種に指定されました。

当院では行政措置予防接種へ指定されるのを待ってから予約・接種を開始致しました。。
2ヶ月から始める赤ちゃんのワクチンスケジュール

 
 おすすめリンク
「LovesBaby」・・ロタリックスを販売するジャパンワクチン(GSK社)のサイト

「産後ロタ.jp」・・ロタテックを販売するMSD社のサイト
 
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