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小泉重田小児科トップページ小児科・アレルギー科子どもの嘔吐と下痢の応急手当

赤ちゃんや子どもの急性胃腸炎は嘔吐と下痢が主な症状で、治療は少量頻回の経口補液が主体です。ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなどが主な原因ウイルスです。

【子どもの嘔吐と下痢の応急手当 目次】
(1) ウイルス性急性胃腸炎と「はきくだし」は同じ病気ですか?
(2) どうして嘔吐するの?
(3) 嘔吐したときの応急手当(1)吐いたら、飲ませない
(4) 嘔吐したときの応急手当 飲みたくても「がまん」する理由
(5) 嘔吐したときの応急手当(2)少量頻回の経口補液
(6) 経口補液とは何ですか?
(7) 嘔吐したときの応急手当(3)お米・うどん・パン
(8) 母乳を与えてもよいですか?
(9) 粉ミルクは薄めた方がよいですか?
(10) それでも、嘔吐してしまう場合(胃腸炎以外の病気では?)
(11) 家族にうつさない工夫は?(感染予防)
(12) 消毒薬の使い方(次亜塩素酸ナトリウム)
(13) 点滴は有効ですか?
(14) ノロウイルスの検査は必要ですか?
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(1) ウイルス性急性胃腸炎と「はきくだし」は異なる病気ですか?

   同じ病気です。ウイルスが胃腸に入り込んで、胃腸の働きを悪くするために、嘔吐したり、下痢をしたりします。病初期の症状は、人によって異なり嘔吐だけ、下痢だけの事もあります。
 ウイルス性の急性胃腸炎は「おなかのかぜ」「はきくだし」「嘔吐下痢症」など、様々な呼び方で呼ばれています。
ロタウイルス・アデノウイルス・ノロウイルスなどが有名です。
ロタウイルの予防ワクチンは平成23年11月21に発売されました

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(2) どうして嘔吐するの?

   一回に飲んだり食べたりする量が、現在のお腹の大きさ(消化吸収能力)を超えてしまうからです。
 健康な時の胃腸の大きさ(消化吸収能力)を「どんぶり一杯」とすると、急性胃腸炎に罹った時はウイルスの作用で胃腸の働きが悪くなるため、胃腸の大きさ(消化吸収能力)が「おちょこ一杯」くらいにまで小さくなっていると考えて下さい。
 小さくなっているお腹の受け皿に対して、過剰な量の食べもの飲み物が入ると、器からこぼれるように、嘔吐したり、下痢をしたりします。
(注意:腸重積・盲腸・尿路感染症などによる嘔吐は、腹膜刺激症状による嘔吐であり、ウイルス性急性胃腸炎の嘔吐の仕組みとは異なります)

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(3) 嘔吐したときの応急手当(1)吐いたら、飲ませない

   嘔吐したら吐き気止めの坐薬を使って30分から1時間は絶食することをお勧めしています。
 お子さんが嘔吐すると脱水症が心配になったり、お子さんが水分を欲しがるので、つい、嘔吐した直後にでも水分を与えてたくなるのが親心です。
 しかし、胃腸の受け皿が小さくなっている状態では水分を摂取しても、受け皿からあふれるように嘔吐してしまいます。
 そこで、嘔吐した場合は胃腸の働きを良くする吐き気止めの坐薬を使用し(1日に2回まで)、少なくとも30分から1時間は飲んだり食べたりせずに、胃腸を休めただ寝かせてあげると良いでしょう。お子さんが水分を欲しがっても短時間の「がまん」をしてもらうことも大切です。

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(4) 嘔吐した直後に、飲みたくても「がまん」する理由

   例えば50ccの水分をとった直後に再び嘔吐した場合を考えると、嘔吐する量は50ccでは収まらず、胃液も失われるので飲んだ量以上に嘔吐してしまいます。水分を補給するつもりが、反対に水分を失ってしまうことになるのです。短時間に「飲んでは、嘔吐」を繰り返してしまうと、脱水状態が更に強くなります。お子さんにちょっとだけ「がまん」をしてもらうのは、「飲んでは、嘔吐」を繰り返さないようにしていただくためです。したがって、夜中に嘔吐した場合には、吐き気止めの坐薬を入れて、そのまま朝まで寝かせてあげた方が良い場合もしばしばあります。

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(5) 嘔吐したときの応急手当(2)少量頻回の経口補液
   コップに100ccの水分(経口補液水)を用意します。お子さんにゴクゴクと飲ませないで、保護者がティースプーンで一杯ずつ口に注いで下さい。一口与えたら時計を見て一分間待ち、また一杯与えて下さい。通常40分から50分程度で100ccを飲みきります。100cc飲めたらお子さんも保護者も一時間休憩して下さい。この一時間は胃腸の仕事を減らし負担を軽くするため飲水は避け、欲しがっても「がまん」していただくことをお勧めしています。

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(6) 経口補液とは何ですか?
   経口補液とは軽度の脱水症の方が口から水分・塩分・糖分を補給して脱水症を治療する方法です。点滴よりもより生理的に水分が補給される事や、医療環境が貧弱な国ではコレラによる下痢に有効であった事から、近年になり再び有用性が見直されています。
 経口補液水はヒトの体の水分より濃度が薄い事(低浸透圧)が特徴です。
病医院で処方し健康保険が使える「ソリタT顆粒」や、調剤薬局などで市販されていて健康保険が使えない「経口補液水OS-1]、「アクアライトORS」(普通のアクアライトではありません)などがこれに当たります。
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(7) 嘔吐したときの応急手当(3) お米・うどん・パン
   水分を摂取しても嘔吐しないようになったら、お米(お粥)、パン、うどんなどの穀類を補給しましょう。穀類を採ると体のエネルギーとなり疲れやだるさが取れます。お肉・野菜はもう少し控えた方が安心です。お子さんは意外とお粥を好まない方が多いので、パン粥(お鍋に牛乳、砂糖、パンを入れて一煮立したもの)などもお勧めです。但し、食べられるようになっても、胃腸の働きは100%までには回復していませんから、少量ずつ頻回に与えるようにしましょう。
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(8) 母乳を与えてもよいですか?
   はい、大丈夫です。但し、嘔吐した直後はお勧めできません。母乳自体は胃腸には良いのですが、母乳は一回に胃腸に入る量が多いことが難点です。
 可能なら搾乳して少しづつ与える方が安心です。母乳を飲まないとどうしても寝付けない、などの場合は「飲んで直ぐに嘔吐」ということになり易いのですが、1日から2日の辛抱なので、ある程度しょうがないかと思います。
 くれぐれも「飲んでは嘔吐」を繰り返さないようにして下さい。

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(9) 粉ミルクは薄めた方がよいですか?
   いいえ。当院では粉ミルクの濃さはいつも通りして戴いています。
 病初期は粉ミルクを薄めて与えても、一回に与える量が多ければ、胃腸の受け皿から漏れるように嘔吐や下痢を引き起こします。嘔吐するよりは、少量ずつでも、栄養価がより高い普通の濃度の粉ミルクを確実に吸収してもらった方が、お子さんにかかる負担が少ないと考えています。
 但し、胃腸炎の程度と下痢の長引き加減によっては、一時的に粉ミルクを止めていただいたり、短期間のみ二次性乳糖不耐症の時に使用する粉ミルクに代えて戴く場合も希にあります。

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(10) それでも、嘔吐してしまう場合(胃腸炎以外の病気では?)
   少量頻回の水分摂取を行っても嘔吐が続く時は次のような状態が考えられます。ご自宅で我慢しないで医療機関を受診しましょう。


1)脱水症の程度が強いため、点滴による水分補給が必要である可能性。

2)ウイルス性急性胃腸炎以外の病気の可能性。
 次にあげる病気は、嘔吐を初発症状とする事がある子どもの病気で、病初期には病気の特徴的な症状が現れないことが多いものです。早期診断のために嘔吐や不機嫌が続くときは何度でも医療機関を受診して下さい。
 腸重積症・盲腸炎(急性虫垂炎)・睾丸捻転・上部尿路感染症(急性腎盂腎炎)・細菌性髄膜炎など

 腸重積・盲腸・腎盂腎炎・睾丸捻転などによる嘔吐は「腹膜刺激症状」により引き起こされるので、飲んだり食べたりしなくても嘔吐が続きます。
 髄膜炎による嘔吐は「髄膜刺激症状」によるおこるので、同様に、飲んだり食べたりしなくても嘔吐が続きます。

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(11) 家族にうつさない工夫(感染予防)
  1)マスクとビニール手袋
 嘔吐したものを片付ける場合は、ウイルスが保護者の口や鼻から入らないように、マスクと使い捨てのビニール手袋を着用しましょう。嘔吐物や排泄物で汚れたパジャマやシーツ、タオルなどは、ざっと汚れを落とし、次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。直ぐに洗濯機に入れてしまうと、洗濯機がウイルスに汚染され、洗濯物を介して感染が広がることがあります。
2)床・カーペットの消毒
 嘔吐した場所にウイルスが残っていると、乾燥してウイルスが舞い上がり、飛び散って室内の人に感染する可能性があります。嘔吐したものを片付けたら、次亜塩素酸ナトリウムという消毒液を使用し、床やカーペットを消毒しておきましょう。
3)食事は別々に取りましょう
 病気のお子さんの咳やくしゃみは、ウイルスを遠くまで飛び散らせ、ご家族の食物をウイルスで汚染します。また、お子さんのスプーンを間違ってお母さんが使ってしまう事も良くあります。これを避けるために、お母様と病気のお子様は別々に食事を取りましょう。

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(12) 消毒液の使い方(次亜塩素酸ナトリウム)
  1)ノロウイルスやロタウイルスに有効な消毒薬
 次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒薬が有効です。濃度が薄いと効果がありません。用途によって適切な濃度を選びご自分で調整して下さい。
・吐物で汚れた床やトイレ・・・・・・0.1%濃度
・汚れた衣類、蛇口、ドアノブなど・0.02%濃度

2)次亜塩素酸ナトリウムを含む商品と濃度
 色々な濃度の消毒薬が市販されています。最近はご自分で濃度の調節をする必要がない便利な製品も市販されています。

■0.1〜0.5%濃度
ジアエンフォームなど
濃度調節不要、すぐ使えます

■0.1%濃度に調整する場合
1%濃度のミルトン・ミルクポン
 水1リットルにミルトンを100ml入れる

6%濃度のピューラックス
 水1リットルにピューラックス16.7ml入れる

■0.02%濃度に調整する場合
1%濃度のミルトン・ミルクポン
  水1リットルにミルトンを20ml入れる

6%濃度のピューラックス
  水1リットルにピューラックス3.3cc入れる

印刷用説明書(PDF175KB)


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(13) 点滴は有効ですか?
   中等症以上の脱水症に対しては、点滴による水分補給が必要です。
 軽症の脱水症についても、ゆっくりと水分摂取(少量頻回の経口水分接種)を行っても嘔吐してしまう場合や、短時間に嘔吐を頻回に繰り返してしまった場合は点滴が有効です。
 ある程度、脱水状態が強くなると体液のバランスが崩れてぐったりしてしまいます。そのようなお子さんに点滴を行うと、胃腸を休めながら、水分を補給できるので、1時間くらい点滴を行うと顔色も良くなります。
但し、点滴を行って少し顔色が良くなっても、胃腸の働きが元に戻るのには時間がかかります。点滴後も、おなかに負担がかからないようにして下さい。

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(14) ノロウイルスの検査は必要ですか?
   あまり必要はありません。
 嘔吐や下痢の原因がノロウイルスでも、アデノウイルスでも、ロタウイルスでも、急性胃腸炎の治療方針は変わりません。
 ウイルス性の胃腸炎に限らず、小児科では治療方針を変える可能性が低いと考えられる検査は、お子さんに負担がかかるので積極的には行いません。
インフルエンザや溶連菌感染症など、検査の結果により治療薬が変わったり、治療期間が変わる病気については、お子さんに負担がかかっても検査することをお勧めしています。
 また、現行の医療保険制度でノロウイルスの検査を外来診療で行えるのは、小児科領域では3歳未満の方だけです。
 ノロウイルスは予防手段が限られていますが、ロタウイルには予防ワクチンがあり、平成23年11月21日に発売されました。

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